サン・セン・あらがね・ちょうな

普及版 字通 の解説


19画

[字音] サン・セン
[字訓] あらがね・ちょうな

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(産)(さん)。〔説文〕十四上に「(あらがね)なり」とし、また「一に曰く、鐵をらかにするなり」とあって、粗鉄の板状のものとする。材質はそのようなものであろうが、ものをけずり、木をけずるときに用い、ちょうな・かんな・やすり・すき・くわの類をいう。と声義の通ずる字である。

[訓義]
1. あらがね、いたがね、ひらがね。
2. ちょうな、かんな、やすり。
3. けずる、こする。
4. くわ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 加奈(かな) 〔立〕 サライ・ハニハラフ・スク・カナ・ナラス・ケヅル 〔字鏡集〕 タヒラカ・ケヅル・ナタラム・スクヤ・ナラス・スク・ナラシ・ヤスリ・ハラフ

[語系]
tsheanは同声。戔(さん)は薄小のものを重ねる意で、木を削り、かんなをかける意もある。翦・剪tzianは同声、翦(せん)は羽を切りそろえる、剪(せん)は爪を切りそろえる、dzuanは髪を切りそろえる意の字であるが、みな同じ語系に属するものであろう。

[熟語]

[下接語]
・鋤

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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