サンタクルス州(読み)サンタクルス(その他表記)Santa Cruz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタクルス州」の意味・わかりやすい解説

サンタクルス〔州〕
サンタクルス
Santa Cruz

アルゼンチン南部の州。州都リオガイェゴス。パタゴニアと呼ばれる地域の南部を占める州で,西と南はチリと国境を接し,東は大西洋に面する。西の国境沿いには氷河におおわれたパタゴニア・アンデスが連なり,その東麓にはアルヘンティノ湖ビエドマ湖をはじめとする多数の氷河湖がある。同山脈に発するデセアド,サンタクルスなどの川が砂漠状の台地に深い谷を刻みながら州を東流し,大西洋に注ぐ。同国で最も人口希薄な州であり,産業は,台地を吹きわたる強風から守られた深い谷間でわずかに牧羊が行われる程度で,農業もほとんど未発達。南西端部には炭田があり,開発中。西部の湖沼地帯は風光明美で,氷河で有名なロスグラシアレスなど3つの国立公園が設置されており,観光業が発展しつつある。交通網の発達は不十分で,大西洋岸の州都とプエルトデセアドから内陸に鉄道が延びるほかは,道路交通が中心。面積 24万 3943km2。人口 15万 9964 (1991推計) 。

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