サン・ディエ(読み)さんでぃえ(その他表記)Saint-Dié

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サン・ディエ」の意味・わかりやすい解説

サン・ディエ
さんでぃえ
Saint-Dié

フランス北東部、ボージュ県の副県都。人口2万2569(1999)。第二次世界大戦で破壊されたが、戦後再建された。12世紀起源で赤色砂岩造のノートルダム教会、一部がロマネスク様式寺院が知られる。精錬業、織物靴下プラスチック工業がある。7世紀のベネディクト派修道院の創設を町の起源とする。ドイツの地理学者マルチン・ワルトゼーミューラーMartin Waldseemüller(1470―1520)が新大陸アメリカについて初めて触れた『世界地誌概説』は、1507年にこの地で印刷された。

[大嶽幸彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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