サンブルピテクス(その他表記)Samburupithecus

改訂新版 世界大百科事典 「サンブルピテクス」の意味・わかりやすい解説

サンブルピテクス
Samburupithecus

960万年前のケニアに棲息した大型化石類人猿。1982年にケニア,サンブル丘陵で石田英實とキプタラム・チェボイによって発見され,97年に正式に命名された。サンブルピテクス・キプタラミS.kiptalami1種を含む。臼歯列が残った模式標本である上顎骨片のみから知られている。大臼歯は非常に厚いエナメル質,高さが低く膨らんだ咬頭をもつ。こうした特徴は硬い食物を砕いてつぶし食べることに適応している。系統的位置づけについては,人類とアフリカ類人猿の共通祖先,ゴリラの系統など,現生アフリカ類人猿との関連を示す意見がある一方,咬頭の形に独特な特殊化が見られること,その一方で化石類人猿としては原始的な特徴も残すことから,前期中新世に現れたプロコンスル類の生き残りとする意見もある。
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関連語 中務 真人

最新 地学事典 「サンブルピテクス」の解説

サンブルピテクス

学◆Samburupithecus

ケニア,サンブル丘陵で発見された中新世後期の化石類人猿。種小名kiptalami。石田英實が発見,1997年に記載された。臼歯列が残った雌ゴリラ大の上顎骨片1点のみが知られている。系統的位置づけについては,人類とアフリカ類人猿の共通祖先,ゴリラの系統など,現存するアフリカ類人猿との関連を示す意見がある一方,中新世前期に放散し絶滅したプロコンスル類の遺残種とする意見もある。

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