コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

中務 ナカツカサ

8件 の用語解説(中務の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

なか‐つかさ【中務】

《「なかづかさ」とも》「中務卿」「中務省」の略。

なかつかさ【中務】[人名]

平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。宇多天皇の皇子、中務卿敦慶(あつよし)親王の王女。母は歌人の伊勢。家集に「中務集」がある。生没年未詳。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

中務 なかつかさ

?-? 平安時代中期の女官,歌人。
中務卿敦慶(あつよし)親王の娘。母伊勢(いせ)とともに三十六歌仙のひとり。中務は女房名で,父の官職名から。藤原忠平・実頼(さねより)父子につかえ,永祚(えいそ)元年(989)以後に81歳以上で死去したといわれる。作品は「後撰和歌集」以下の勅撰集に69首おさめられている。屏風(びょうぶ)歌や源信明(さねあきら)との相聞歌が知られる。家集に「中務集」。
【格言など】下潜(したくぐ)る水に秋こそ通ふらし掬(むす)ぶ泉の手さへ涼しき(「新千載和歌集」)

出典|講談社 この辞書の凡例を見る
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

中務

生年:生没年不詳
10世紀,平安時代の歌人。宇多天皇の皇子敦慶親王と伊勢の子。三十六歌仙のひとり。実名は不詳。中務は,父の官職中務卿による女房名。藤原忠平や実頼に仕えたといわれており,村上・冷泉・円融朝期に活躍。専門歌人としての名声が高く,歌合や屏風のために詠作を求められることが多かった。『後撰集』以下の勅撰集に69首入集している。源信明 はじめ藤原実頼,藤原師氏,元良親王,常明親王などとの恋愛が知られており,信明の「恋しさは同じ心にあらずとも今夜の月を君見ざらめや」に対する返歌「さやかにも見るべき月を我はただ涙にくもる折ぞ多かる」など人の心を引く素直な恋愛歌も多く残している。

(中周子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

なかつかさ【中務】

912?‐988?(延喜12?‐永延2?)
平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。父は宇多天皇の皇子敦慶(あつよし)親王,母は古今集時代最高の女流歌人の伊勢。父が中務卿だったので,中務という女房名で呼ばれた。太政大臣藤原忠平や,その息で同じく太政大臣になった実頼の女房であった。母の伊勢に次いで当時最高の女流歌人と評価され,《後撰和歌集》以下の勅撰集に69首も入集したほか,家集に《中務集》があり,夫であった源信明(さねあきら)の家集《信明集》にも歌を残している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

なかつかさ【中務】

〔「なかづかさ」とも〕
「中務省なかつかさしよう」または「中務卿なかつかさきよう」の略。

なかつかさ【中務】

平安中期の女流歌人。三十六歌仙の一人。宇多天皇の皇子中務卿敦慶あつよし親王の王女。母は伊勢。源信明さねあきらの妻。「後撰和歌集」以下の勅撰集に六九首入集。家集に「中務集」がある。生没年未詳。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

中務
なかつかさ

生没年不詳。平安中期の女流歌人。宇多(うだ)天皇の第四皇子敦慶(あつよし)親王と歌人伊勢(いせ)との間に生まれた。名称はおそらく中務卿(きょう)であった父の官名によるのであろうが、彼女の確かな宮仕えの記録がなく、それがどういう機会に与えられたものであるかは不明。源信明(さねあきら)、平かねき、藤原実頼(さねより)、元良(もとよし)親王など、彼女と関係のあった男性は多いが、そのなかで信明との間がもっとも長く、深かったようで、2人の間には多数の贈答歌が残されている。三十六歌仙の1人で、有名歌合(うたあわせ)にしばしば参加し、『後撰(ごせん)和歌集』以下の勅撰集に六十数首入集。家集に『中務集』がある。
 さやかにも見るべき月をわれはただ涙に曇る折りぞ多かる[久保木哲夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

中務の関連キーワード遊義門院敦固親王王氏(2)慶子内親王是貞親王嵯峨隠君子斉邦親王斉中親王行明親王行中親王

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

中務の関連情報