サーマンタ(その他表記)sāmanta

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サーマンタ」の意味・わかりやすい解説

サーマンタ
sāmanta

サンスクリット隣人を意味し,隣国の王をさすこともあった。5世紀,インドグプタ朝もとで従属下の周辺の小地域の支配者をさすようになり,それが称号として用いられ,大サーマンタという称号も生れた。その後これは北インド一帯で大領主の称号として盛んに使われた。今日ヒンディー語では封建制をサーマンタバードと呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android