世界の観光地名がわかる事典 の解説 ザウィアオブシディサハブ【ザウィア-オブ-シディ-サハブ】Zaouia of Sidi Sahab チュニジアの古都ケロアンにある、イスラムの聖者、アブ・ザマエル・ベラウィに敬意を表して建てられた霊廟(れいびょう)とモスク。「バルバリエ(床屋)のモスク」とも呼ばれ、イスラム教の創始者・ムハンマドの忠実な従者で専属の床屋だった、アブ・ザマ・エル・ベラウィ、通称シディ・サハブに捧げられた。周囲の壁に施された色鮮やかなエナメル焼き技法のタイルがこの建物の特徴である。植物や鳥をあしらった模様などアンダルシア伝来のモチーフのほか、オスマントルコの影響も見られる。出入り口の上部や柱をまたぐ馬蹄形アーチにも特徴があり、アンダルシアの影響を受けている。◇「サハブ」は、アラビア語で「友人」という意味。 出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報