デジタル大辞泉
「従者」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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じゅう‐しゃ【従者】
- 〘 名詞 〙 ( 古くは「じゅうじゃ」とも ) 随従する人。ともの者。じゅうさ。じゅしゃ。→ずさ。
- [初出の実例]「為二巡礼一共二大唐商客王超・李延孝等一入二彼国一状并従者随身経書衣物等」(出典:北白川宮御所蔵文書‐仁寿三年(853)七月一日・延暦寺僧円珍牒)
- 「伴大納言善男者。佐渡国郡司従者也」(出典:古事談(1212‐15頃)二)
- [その他の文献]〔論語‐八佾〕
じゅう‐さ【従者・従座】
- 〘 名詞 〙 ( 「じゅうざ」とも ) =じゅうしゃ(従者)
- [初出の実例]「其間に主被レ打とも従者(ジウサ)は不レ知」(出典:太平記(14C後)三)
ず‐さ【従者】
- 〘 名詞 〙 ( 「ず」は「じゅう」の、「さ」は「しゃ」の直音表記 ) 随従する人。つきしたがう家来。お供。じゅうしゃ。
- [初出の実例]「わがむつまじきずさもなし、尋ねさすべき方もなし」(出典:大和物語(947‐957頃)一四八)
ずん‐ざ【従者】
- 〘 名詞 〙 ( 「ずさ(従者)」の変化した語 ) 召使い。お供。家来。じゅうしゃ。
- [初出の実例]「つかひよきすんさ」(出典:能因本枕(10C終)七七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「従者」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の従者の言及
【中間】より
…平安時代に現れ(《古今著聞集》),武家社会を通じてひろくみられた。従者のうち[侍]の下で[雑色](ぞうしき)([小者])の上,つまり両者の中間に位置するところから,この名があるともいわれるが(《四季草》《貞丈雑記》),侍,雑色,中間の順に記す例もみられる(《北条重時家訓》)。鎌倉・室町期の武家の中間は〈主人の弓・箭・剣等を持ちて御供に候し,また警護等のことをつとむ〉(《相京職鈔》)とか,〈折烏帽子に小結して,直衣に大帷をかさね,袴に大口をかさねて著るが中間〉とされ(《玉勝間》ほか),御中間といわれて領主の強制執行などの使者もつとめた。…
【奉公人】より
…平安時代後期以来,武士の封建的主従関係は,主人の従者に対する所領給与=〈御恩〉と,従者の主人に対する軍事的勤務=〈奉公〉という関係によって成立していたが,本来奉公人とは,武士のこの主従関係における従者をさし,主君に対する家臣の意味である。奉公人という称呼は,中世では上位の従者,家臣をさすものとして用いられるのが一般的であった。…
※「従者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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