出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…聖者(しようじや),聖(ひじり)ともいう。悟りをえた人。…
…一般に知識や徳が衆にすぐれ,範と仰がれるような人物,および修行を積んだ偉大な信仰者をさす語。特に後者は〈聖者〉とも称され,しばしば世俗の穢れを超越し,神のように清浄でいかなる誘惑にも屈せぬ心,不思議な奇跡を行う超能力などを備えた人をさすことが多い。このような崇高な人格と能力に到達するには,激しい禁欲的修行によって,肉体的・精神的修練を通過しなければならないとする観念が古くからあった。…
…神聖な場所として死者を守るために,中世北欧ではルーン文字やトールの槌やハーケンクロイツ(鉤十字)を墓に添えた。キリスト教時代に入ると聖水をふりかけ,墓の十字架を立て,中に十字架,ロザリオ,聖者像,聖書,祈禱書などを入れた。墓に供える花は死者に安らぎを与える。…
…西アフリカに興ったムラービト朝は,そのようなリバートの修道士が建てた王朝である。13~14世紀ころからのイスラム神秘主義の発展に伴い,リバートはスーフィーの修行場であるザーウィヤを意味するようになり,マラブーは聖者を指すようになった。このようにしてマラブーは聖戦の兵士としての軍事的性格を喪失した。…
…おりしも同世代のベルガがベリズモ(真実主義)の最高傑作《マラボリア家の人々》を世に問うた年にあたるが,フォガッツァーロの方は,ロマン主義の色濃い,貴族趣味も顕著な,反自然主義の小説世界を追求し,宗教的神秘主義の大家となった。前期の諸作品にもすでにうかがわれる,カトリックの信仰と科学とりわけ進化論の両立,宗教的愛と官能的愛の葛藤の問題は,評論で論じられたほか,後期の四部作,すなわち代表作の《古き小さな世界》(1895),《新しき小さな世界》(1900),《聖者》(1905),《レイラ》(1911)の主要テーマとなり,最後の2作は教会の禁書目録に載ったりもしたが,基本的にはカトリシズムの枠を出ない保守的なブルジョアの文学であり,当時はダンヌンツィオとならんでおおいにもてはやされたが,今日その評価は低い。【林 和宏】。…
※「聖者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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