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聖者 せいじゃ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聖者
せいじゃ

宗教的に最高の段階である聖なる境地に達した人。非日常的な聖なる価値を体得し,不動の信仰体制を確立した人物ともいえる。宗教心理学者 W.ジェームズは,聖者の理想的な人格特徴 (聖者性) を分析し,4つの性格,すなわち禁欲主義,心の強さ,清らかさ,慈愛深さをあげている。カトリックでは中世以降,篤信者,徳行者,殉教者に「聖人」 Sanctusの称号を与える制度を定めた (今日では,福者 Beatusと聖人を区別している) 。プロテスタントには聖人という観念はないが,アングリカン・チャーチでは聖書中の主要人物を聖ペテロ,聖パウロなどと呼んでいる。荘子は,最高度の修養を積んだ人を聖人と称している。日本の仏教では,知徳を兼備したすぐれた宗教家を「しょうにん」と呼ぶ場合がある。

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デジタル大辞泉の解説

しょう‐じゃ〔シヤウ‐〕【聖者】

煩悩(ぼんのう)をぬぐい去り、正しい智慧を得た人。聖人。せいじゃ。

せい‐じゃ【聖者】

聖人1」に同じ。
修行を積んだ信仰者。特にキリスト教で、殉教者や偉大な信徒のこと。聖人。

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大辞林 第三版の解説

しょうじゃ【聖者】

〘仏〙 四諦の真理を悟った見道以上の人。小乗では預流向よるこう以上、大乗では初地の菩薩以上をいう。 ↔ 凡夫

せいじゃ【聖者】

信仰心があつく、すぐれた修行を積んだ宗教者。聖人。

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世界大百科事典内の聖者の言及

【聖人】より

…聖者(しようじや),聖(ひじり)ともいう。悟りをえた人。…

【聖人】より

…一般に知識や徳が衆にすぐれ,範と仰がれるような人物,および修行を積んだ偉大な信仰者をさす語。特に後者は〈聖者〉とも称され,しばしば世俗の穢れを超越し,神のように清浄でいかなる誘惑にも屈せぬ心,不思議な奇跡を行う超能力などを備えた人をさすことが多い。このような崇高な人格と能力に到達するには,激しい禁欲的修行によって,肉体的・精神的修練を通過しなければならないとする観念が古くからあった。…

【墓】より

…神聖な場所として死者を守るために,中世北欧ではルーン文字やトールの槌やハーケンクロイツ(鉤十字)を墓に添えた。キリスト教時代に入ると聖水をふりかけ,墓の十字架を立て,中に十字架,ロザリオ,聖者像,聖書,祈禱書などを入れた。墓に供える花は死者に安らぎを与える。…

【マラブー】より

…西アフリカに興ったムラービト朝は,そのようなリバートの修道士が建てた王朝である。13~14世紀ころからのイスラム神秘主義の発展に伴い,リバートはスーフィーの修行場であるザーウィヤを意味するようになり,マラブーは聖者を指すようになった。このようにしてマラブーは聖戦の兵士としての軍事的性格を喪失した。…

※「聖者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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