日本大百科全書(ニッポニカ) 「ザブハン川」の意味・わかりやすい解説 ザブハン川ざぶはんがわZavkhan Ghol モンゴル高原北西部を流れる川。ハンガイ山脈に発するブヤント川とシャル・ウス川の合流点から下流をよぶ。合流後北西流して大湖盆地に入り、ハル湖から流れてくる水をあわせて北流し、アイラグ湖に注ぐ。古くは北西流せず、南東流してボーン・ツァガーン湖に流入していたとされる。水源からの長さ808キロメートル、流域面積7万1210平方キロメートル。10月から凍りだし、11月前半から4月まで凍結する。流域は純ステップと砂漠性ステップが大半を占める。水はかなり濁っているが、飲料水や灌漑(かんがい)に利用される。[吉田順一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例