( 1 )近世初期上方に発生し、後期には江戸でも用いられた。助動詞「ます」を付けて尊敬する人の動作に用いると、高い敬意を表わす。「京へ御養生に上らしゃりましたと聞きました」〔歌舞伎・好色伝受‐上〕など。
( 2 )活用は上方と江戸とでは異なるところがある。( イ )前期上方では四段型活用(しゃら、しゃり・しゃっ、しゃる、しゃる、しゃれ、しゃれ・しゃれい)と、下二段活用(しゃれ、しゃれ、〇、〇、しゃるれ、〇)の型が並び行なわれた。( ロ )後期上方と江戸とでは、四段型活用(しゃら、しゃり・しゃっ、しゃる、しゃる、しゃれ、しゃれ・しゃい)が行なわれた。ただし、江戸語では連用形に「しっ」の形も行なわれ、「しゃっ」よりも普通に用いられた。
( 3 )禁止の助詞「な」を付けた「しゃるな」は、「しゃんな」ともなる。「あんまり欲しがらしゃんな」〔歌舞伎・日本月蓋長者‐二〕など。
( 4 )江戸語で、命令形「しゃい」から変化した「せえ」「せ」「し」があるが、敬意は薄れており、別語とした。
( 5 )助動詞「ます」の付いた「しゃります」「しゃれます」は「しゃます」となることがある。→しゃます。
( 6 )接続する動詞と「しゃる」との間に促音が加わることがある。「扨ては殿の上意で殺さっしゃるか」〔歌舞伎・水木辰之助餞振舞‐二〕など。
アメリカの実験物理学者。ピッツバーグ生まれ。1933年にカーネギー工科大学(現、カーネギー・メロン大学)に入学し、物理学への興味をかきたてられる。1937年に卒業して、ニューヨーク大学の大学院に進学。ここで原子核物理学の研究者たちと出会い、1941年に博士号を取得。民間会社の研究所を経て、1946年から1955年までクリントン研究所(現、オークリッジ国立研究所)に在籍し、物質を構成する原子などの粒子の並び方を調べる中性子散乱についての研究を行う。X線を使って物質の微細な構造を調べる従来の方法では、原子の表面を覆う電子の分布の観測はできても、その内部にある原子核の観察はむずかしかった。中性子を使うと、電子の影響を受けずに原子核を調べることができる。この手法は、現在では高温超伝導体やウイルスなどの構造を調べるために広く応用されている。1955年にマサチューセッツ工科大学(MIT)に移り、退職する1986年まで教授を務めた。中性子散乱の手法、とくに物質中の原子の配列を決めるのに有効な中性子回折の技法を開発した業績に対し、同じ中性子散乱で原子の振動状態などを観察する手法を開発したB・ブロックハウスとともに、1994年のノーベル物理学賞を受賞した。
[馬場錬成]
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