最新 地学事典 「シアバンド」の解説
シアバンド
shear band
剪断を受けたテクトナイト中の複合面構造の一つ。剪断方向(C面)に対し,S面の向きとは逆方向に低角度で斜交する微小剪断面で,S.White(1980)により命名。C′(M.I.Ponce de Leon et al., 1980)またはSS(S.White, 1980)といった記号で示される。展張性細密褶曲劈開(extensional crenulation cleavage:J.P.Platt, 1979)とも。通常雲母などの細粒鉱物の配列で規定され,ポーフィロクラストを取り囲む場合は,曲面をなす。その形成過程は脆性剪断帯のリーデルシア面(R1面)の形成過程に類推され,共役のシアバンドも記載されている。剪断流動時に延性度較差のある2種類の鉱物間の不安定すべりが生じ,その形成が促進されるらしい(H.Takagi, 1992)。
執筆者:高木 秀雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

