化学辞典 第2版 「シアメリド」の解説
シアメリド
シアメリド
cyamelide
1,3,5-trioxane-2,4,6-triimine.C3H3N3O3(129.08).シアン酸カリウムにシュウ酸を作用させてつくる.シアヌル酸の異性体で,白色の無定形固体.水,有機溶媒および希無機酸に不溶,濃水酸化ナトリウム溶液に溶けて,シアヌル酸三ナトリウム塩を生じる.水と煮沸すると,アンモニア,二酸化炭素に分解し,一部シアヌル酸もできる.熱濃硫酸,熱水酸化ナトリウム液で分解する.粗製シアメリドはシアヌル酸を含んでおり,水で洗うことにより除去できる.煙道ガスやディーゼル排ガスからNO2を除去する還元剤に用いられる.[CAS 462-02-2]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報