シェラダイジング(その他表記)sherardizing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェラダイジング」の意味・わかりやすい解説

シェラダイジング
sherardizing

亜鉛の拡散メッキ法 (→拡散浸透処理 ) 。亜鉛製錬の副産物である粉末青粉 (あおこ。 Zn 85~90%,ZnO 5~8%) 中に鋼製品を埋め,容器ごと回転させつつ 300~400℃に加熱,3~12時間保持すると鋼表面に亜鉛が浸透してメッキ層ができる。溶融メッキより耐食性は劣るが,小物や複雑な形状鋳物などの処理に適するので,ねじやナットに応用される。

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改訂新版 世界大百科事典 「シェラダイジング」の意味・わかりやすい解説

シェラダイジング
sheradizing

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世界大百科事典(旧版)内のシェラダイジングの言及

【拡散被覆】より

…処理の性質上,皮膜は素地金属と拡散する金属との合金となる。炭素鋼の表面に耐食性,耐摩耗性,耐熱性などを付与する目的で工業的に行われる拡散被覆としては,クロムを浸透させるクロマイジングchromizing,アルミニウムを浸透させるアルミナイジングaluminizing(登録商標としてはカロライジングcalorizingが有名),亜鉛を浸透させるシェラダイジングsheradizingがある。このほか,非金属であるケイ素を浸透させるシリコナイジングsiliconizingや,ホウ素を浸透させるボロナイジングboronizingなども実用化されている。…

【トタン】より

…鋼板への亜鉛めっきの製造法には溶融亜鉛めっき法,電気亜鉛めっき法の2法がある。鋼板以外の形材などでは,これらのほかに拡散被覆法(亜鉛の場合はシェラダイジングsheradizingという),溶射法なども併用される。複合防食皮膜の一環として薄い亜鉛めっきを施すには連続電気めっき法が用いられる。…

※「シェラダイジング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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