しからずば

精選版 日本国語大辞典 「しからずば」の意味・読み・例文・類語

しから‐ず‐ば

  1. 〘 接続詞 〙 ( 古くは「しからずは」 ) そうでないと。さもないならば。さらずは。しからずんば。
    1. [初出の実例]「『吾れ必ず能く此国を定めてむ。如し其れ、不(シカラスハ)(はた)して成る所無(な)けむ』と宣ふ」(出典日本書紀(720)神武即位前戊午年九月(北野本室町時代訓))
    2. 「世をしづめん程、法皇を鳥羽の北殿へうつし奉るか、然ずは、是へまれ御幸をなしまいらせむと思ふはいかに」(出典:平家物語(13C前)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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