北殿(読み)キタドノ

デジタル大辞泉 「北殿」の意味・読み・例文・類語

きた‐どの【北殿】

北側にある殿舎
「―の桟敷にて」〈増鏡・むら時雨〉
北隣に住んでいる人の敬称
「―こそ、聞き給ふや」〈夕顔
六波羅探題のこと。→六波羅探題

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精選版 日本国語大辞典 「北殿」の意味・読み・例文・類語

きた‐どの【北殿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 北隣に住んでいる人の敬称。
    1. [初出の実例]「きたどのこそ、聞き給ふやなど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
  3. 北側にある殿舎。北の御殿
    1. [初出の実例]「北殿へ御船よせて」(出典:弁内侍日記(1278頃)建長三年正月一七日)
  4. 鎌倉時代幕府が京都六波羅に置いた北・南各一名の探題うちの北の探題。北の方。

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