しだく

精選版 日本国語大辞典 「しだく」の意味・読み・例文・類語

しだ・く

(古くは「したく」とも)
[1] 〘自カ四〙 荒れる。乱れ散る。
堀河百首(1105‐06頃)秋「その原や野風にしたくかるかやのしどろにのみも乱ける哉〈藤原仲実〉」
[2] 〘他カ四〙
① (ふつう「ふみしだく」の形で用いる) 荒らす。散らす。ふみにじる。→ふみしだく
古今(905‐914)物名・四四二「わが宿の花ふみしだく鳥うたん野はなければやここにしもくる〈紀友則〉」
② (ふつう「かみしだく」の形で用いる) 砕く。押しつぶす。→かみしだく
浄瑠璃・唐船噺今国性爺(1722)上「大根程成る大人参、掴んで口に入れ、かみしたきかみしたき」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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