シダ砂岩(読み)しださがん(その他表記)Woodwardia sandstone

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シダ砂岩」の意味・わかりやすい解説

シダ砂岩
しださがん
Woodwardia sandstone

北海道石狩炭田の古第三紀層(石狩層群)中の一陸成層。幾春別(いくしゅんべつ)層に含められ、現在は地層名として用いられていない。シダ類化石を多産する帯緑色砂岩層で、広域にわたって追跡できることから、石炭探鉱によい指針となった。コモチシダ類Woodwardiaを特徴的に含むほかトクサゼンマイコウヤワラビコバノイシカグマメシダの各類を産する。

[植村和彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android