精選版 日本国語大辞典 「しなたつ」の意味・読み・例文・類語 しな‐たつ 枕 地名「筑摩(つくま)」にかかる。また、「筑摩さ野葛」にかかるとも、蔓が起伏しながら延びていくさまで「さ野葛」にかかるとも。語義および、かかりかた未詳。[初出の実例]「師名立(しなたつ) 筑摩(つくま)さ野葛(のかた) おきながの 遠智(をち)の小菅(こすげ)」(出典:万葉集(8C後)一三・三三二三)しなたつの語誌( 1 )四音節であり、古層の枕詞と推定される。挙例の一例しかなく、難解語とされている。古層の枕詞は多く地名にかかるところから、地名「筑摩(つくま)」にかかると見るのが無難か。( 2 )「其(し)名立つ」(その名も高い)と解釈する説があるが、代名詞「し」はその下に「が」を要求するところから疑問。「しなてる」「しなだゆふ」の「しな」と関連があると思われるが未詳。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by