東京都葛飾区(かつしかく)西端、綾瀬(あやせ)川が荒川に合流する地点近くにある地区。首都高速道路6号三郷(みさと)線と中央環状線をつなぐ小菅ジャンクションがあり、東武鉄道伊勢崎(いせさき)線小菅駅(足立(あだち)区)に近い。地名の菅(すげ)は茅(かや)のことで、低湿地のこの地に茅が多く茂っていたことが地名の由来という。江戸時代には狩猟地であって小菅御殿があった。その後、江戸町会所の籾倉(もみくら)を建てた所で、32棟約60万俵の災害準備米が貯蔵された。なお、江戸末期には小菅銭座(こすげぜにざ)が置かれ、四文銭が鋳造された。その地は現在の西小菅小学校である。1869年(明治2)には小菅県庁が置かれたが、県庁廃止(1871)後に跡地にれんが製造所がつくられた。現在は近代的設備の東京拘置所のあることで知られる。
[沢田 清]
東京都葛飾区の地名。荒川東岸に位置する。江戸時代には小菅村と呼ばれた。三代将軍家光は関東郡代伊奈半十郎忠治にその下屋敷として村内に10万坪の土地を与えたが,のちにここは歴代将軍の鷹狩りの折に御膳所として使われ,小菅御殿と呼ばれた。1792年(寛政4)に伊奈家が断絶してのちは江戸町会所の籾倉が建てられ,代官役所が設けられた。江戸末期には一時,四文銭を鋳造する銭座が置かれた。1869-71年(明治2-4)小菅県の県庁がここに置かれ,小菅県が廃されてのちの77年小菅監獄(現,東京拘置所)に転用された。現在は住宅や町工場の混在する地区となっている。
執筆者:正井 泰夫
山梨県北東部,北都留郡の村。人口816(2010)。東は東京都に接する。西端の大菩薩峠から発して,東流する小菅川沿いに集落がある。四方を山地に囲まれ,耕地は少なく,ほとんどが山林で占められる。基幹産業は林業であるが,特産物のコンニャク,ワサビ,キノコなどの栽培も行われる。過疎化は進んでいるが,近年は弱電などの工場を誘致して,人口の流出を防いでいる。東京都側との交流が盛んで,奥多摩につながる観光地でもあり,小菅川,白沢,宮川などの清流はヤマメ,ニジマスの釣り場となっている。鶴川の上流にある長作観音堂は重要文化財である。
執筆者:萩原 毅
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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