最新 地学事典 「シナデルファイト」の解説
シナデルファイト
synadelphite
化学組成(Mn, Mg, Ca, Pb)9(As3+O3)(AsO4)2(OH)9・2H2Oの鉱物。直方晶系,空間群Pnma,格子定数a1.0754nm, b1.8865, c0.9884,単位格子中4分子含む。これは近似的な晶系で,真の晶系は三斜晶系とも考えられている。短柱状結晶で,双晶をなす。カラーゾーニングがあり,内部は無色,外部は赤~赤褐色,内部はガラス光沢,外部は金剛光沢~亜金属光沢。劈開{010}に不完全。硬度4.5,比重3.57~3.59。薄片では無~淡褐色,屈折率α1.750,β1.751,γ1.761,2V(+)37°,光分散r>v。スウェーデンのLångbanや米国Sterling Hillのマンガン・亜鉛・鉛鉱床から産する希産砒酸塩鉱物の一つ。前者では,苦灰質マーブル中のハウスマン鉱を切る熱水脈中に産する。名称は,化学的によく似た鉱物と一緒に産出するため,ギリシア語の「兄弟と一緒」という意味のsin adelphosに由来。
執筆者:坂巻 幸雄・松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

