シナリオ文学(読み)シナリオぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シナリオ文学」の意味・わかりやすい解説

シナリオ文学
シナリオぶんがく

主としてテレビドラマ脚本をそのまま本にして刊行したもの。テレビでの高視聴率を背景に出版された倉本聰の『北の国から』の成功に続き,『向田邦子 TV作品集』 (全5巻) ,『山田太一作品集』 (全 30巻) 等が刊行された。『倉本聰コレクション』 (全 30巻) もあり,この3人がこの分野の代表的存在である。名もない人々のふだんの生活の中にドラマを見いだすその作劇法は,生活そのものに人生の意義を感得しようとする人々の共感を呼んでいるわけだが,それは映像を介してのことであって,シナリオ文学として自立しえているかどうかは別の問題である。

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