シベチャリチャシ

日本の城がわかる事典 「シベチャリチャシ」の解説

シベチャリチャシ【シベチャリチャシ】

北海道日高郡新ひだか町(旧静内町)にある先住民アイヌの築いた砦跡。堀、郭跡などの遺構が残る。国指定史跡。当時、新ひだか町一帯はアイヌ語でシベチャリと呼ばれていた。江戸時代の初め、松前藩の不公正な交易などに不満を募らせたアイヌ民族が集団間の対立をきっかけに武力蜂起した1669年(寛文9)のシャクシャインの戦い(シャクシャインの乱)のリーダー、日高アイヌの首長シャクシャイン(沙牟奢允)ゆかりのチャシ(砦)である。シャクシャイン率いるアイヌたちは一時期は道南の長万部町付近まで攻め入ったが、鉄砲隊を繰り出した松前藩の攻勢に後退し和議を受け入れた。しかし、シャクシャインは謀殺され、最後の砦となったシベチャリチャシも焼き払われた。シベチャリチャシがあった場所は現在、真歌(まうた)公園として整備され、シャクシャイン像、ユカルの塔、石碑、説明板などが設置されているほか、アイヌ民族資料館がある。JR日高本線静内駅から真歌公園までタクシー約10分。◇不動坂チャシとも呼ばれる。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

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