シモカッテス(その他表記)Simokattēs, Theophylaktos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シモカッテス」の意味・わかりやすい解説

シモカッテス
Simokattēs, Theophylaktos

7世紀頃のエジプト出身の歴史家,政治家。ビザンチン帝国の首都コンスタンチノープルでヘラクリウス1世治下の法律顧問官,秘書官を歴任。その後首都総督の要職も占めた。主著『世界史』 Oikoumenikē historia (8巻) ではメナンドロスの『歴史』の継続を目指し,582~602年 (マウリキウス帝の治世) の歴史を扱った。ヘロドトスを範とし,文体美辞麗句を連ね,記載年代にはやや混乱もあるが,その史料価値はきわめて高い。ほかに『自然科学上の諸疑問とその解明について』 Peri diaphorōn physikōn aporēmatōn kai epilyseōs autōn,『書簡集』 Epistolai,ēthikai,agroikai,hetairikaiがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む