シャルク(読み)しゃるく(その他表記)Franz Schalk

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャルク」の意味・わかりやすい解説

シャルク
しゃるく
Franz Schalk
(1863―1931)

オーストリア指揮者ブルックナーに学び、グラーツプラハで指揮活動ののち、1898年から1年間メトロポリタン歌劇場指揮者を務める。1900年ウィーン国立歌劇場指揮者、18年リヒャルト・シュトラウスとともに同歌劇場音楽監督となり、その水準を高めるのに尽力した。誇張を避けた演奏様式は、ウィーンの伝統を受け継いでいると評された。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のシャルクの言及

【トルコ音楽】より

…(1)民俗音楽 まだ生き生きとした伝統を保つが,おもにラジオやレコード,テープ産業の影響が強まりつつあり,民俗音楽グループが各地で設立され,新しい命を吹き込もうとしている。民謡はチュルキュtürkü(〈トルコ人の〉の意)と総称され,芸術歌曲シャルクşarkı(〈東方の〉の意)と明確に区別される。民謡は二つの対照的な様式に分けて考えられ,それは中央アジアのモンゴル民謡とも共通するもので,ウズン・ハワ(長い旋律)とクルク・ハワ(切れ切れの旋律)である。…

※「シャルク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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