六訂版 家庭医学大全科 の解説
シャルコー・マリー・トゥース病
シャルコー・マリー・トゥースびょう
Charcot-Marie-Tooth disease
(脳・神経・筋の病気)
どんな病気か
遺伝性ニューロパチーのひとつで、下腿・足に始まる
原因は何か
遺伝子の異常により、末梢神経を構成する
原因遺伝子が判明したものもあり、
症状の現れ方
典型例では足は凹足(土踏まずが深く甲が高い)・内反足を呈し、下腿から大腿の下3分の1に限られる筋萎縮のため「シャンパンびんを逆さにした」形をとります。また足首が
しかし重症例では、脳神経障害による嚥下障害、
検査と診断
家族歴、特徴的な身体症状、および末梢神経伝導速度の検査により診断可能です。遺伝子検査も行われています。
治療の方法
現在までのところ病気を治したり、病気の悪化を防ぐような有効な治療法はなく、病態・進行に応じて対症的に治療をします。下垂足に対しては、テーピングをしたり、下肢装具を用いることで歩行障害はかなり軽減されます。
吉井 文均
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報