シャープパワー

共同通信ニュース用語解説 「シャープパワー」の解説

シャープパワー

米国シンクタンク、全米民主主義基金(NED)が昨年12月の報告書で打ち出した。他国の内政外交に影響を及ぼす軍事力・経済力を指すハードパワーや、その国の文化や価値観が外交に有利に働く効果を持つソフトパワーに並ぶ概念。中国やロシアなどの権威主義的国家が、開放的な民主国家を対象に圧力や世論工作などの手段を使い、自国の影響力を拡大する動きを指す。圧力や工作が、注射を打ったり刃物で切り付けたりするイメージを持つことから名付けられた。中国語では「鋭実力」と訳される。(北京共同)

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知恵蔵mini 「シャープパワー」の解説

シャープパワー

権威主義国家が世論操作や工作活動などの強引な手段を用いて他国に圧力をかけ、自国に有利な状態を作り出していく外交戦略のこと。軍事力や経済力などによる「ハードパワー」と文化や価値観などを通じた「ソフトパワー」の中間に位置する概念とされる。中国やロシアの外交戦略はシャープ(鋭利)な刃物で突き刺すように民主主義国家の社会や制度を分断・弱体化させるものであるとして、米国のシンクタンク・全米民主主義基金(NED)が「シャープパワー」と命名した。これが2017年11月に論文として発表され、国際社会で広く知られるようになった。

(2018-11-06)

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