普及版 字通 「シュク・まさかり・まめ」の読み・字形・画数・意味
6画
[字訓] まさかり・まめ
[説文解字]
[字形] 象形
戚(まさかり)の頭部の形。上が鉞(まさかり)の刃と部、下はその刃光を発する意。戚(せき)は、その全形である戉(えつ)に、を加えた字である。〔説文〕七下に「豆なり。()豆の生ずる形に象る」とし、(まめ)の初文とするが、金文の字形は、明らかに鉞頭の刃光を発する形である。金文に「叔金」「叔(しゆくふつ)」とある叔は白色の意で、叔はの繁文。伯叔の叔は金文では弔に作り、弔は(しやく)(いぐるみ)の象形。その音をかりて伯叔の字とする。叔金・叔の叔と、伯叔の叔とは、もと異なる字であった。はのちの形声字で、叔の形義とは関係がない。
[訓義]
1. まさかり。戚の初文。まさかりの刃光。
2. と通じ、まめ。
[部首]
〔説文〕に、部に(し)を属する。のちの(し)の字。〔玉〕に叔をこの部に加えるが、伯叔の叔は古くは弔()の形にしるした。
[声系]
〔説文〕に声として・叔・・戚など六字を収める。は戚の初文とすべき字。これを呪鎮として中におくものは(せき)、寂の寂の初文である。
[語系]
・叔sjiukは同声。は鉞頭、戚tsyekがその全形である。(寂)tzyekも声義近く、戚は聖器として中の呪鎮とされたのであろう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報