スイスの女流児童文学者。農家出身の医者を父に、牧師の娘を母に、チューリヒ近郊の村ヒルツェルで生まれる。1852年、弁護士で新聞の編集者でもあったJ・B・シュピリと結婚。68年夫が市役所に勤めると、彼女も孤児のめんどうをみるなどして協力した。84年ひとり息子と夫が相次いで死ぬという不幸にあう。創作は71年ごろから始めたが、79~95年に『子どもと子どもを好きな人のための物語』全16巻として出版したなかの『ハイジ』(1880、81)が、彼女の名を世界の児童文学に不朽のものとした。作品は深い宗教性をもった健全な市民の生活を描いたものが多い。1968年チューリヒにヨハンナ・シュピリ財団が設立され、80年には生地ヒルツェルにヨハンナ・シュピリ資料館ができて一般に公開されている。
[上田真而子]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...