孤児（読み）コジ

デジタル大辞泉

こ‐じ【孤児】

１ 両親のいない子。みなしご。孤子こし。「天涯の孤児」
２ 仲間のない人。「文壇の孤児」
[類語]みなしご・遺児・捨て子・忘れ形見

みなし‐ご【^▽孤^▽児／^▽孤】

《「身無し子」で、「身」は身寄りの意か》死に別れたり捨てられたりして親のない子。こじ。
[類語]孤児・遺児・捨て子・忘れ形見

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こ‐じ【孤児】

1. 〘 名詞 〙 両親を失った子ども。みなしご。また、父のない幼児。孤子(こし)。
   1. [初出の実例]「収_二集京中孤児_一。而給_二衣糧_一養_レ之」(出典：続日本紀‐天平勝宝八年（756）一二月乙未)
   2. [その他の文献]〔史記‐趙世家〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【孤児】こじ

みなし子。〔史記、趙世家〕將許さず。に杵臼(しよきう)と兒とをす。將以爲(おも)へらく、趙氏の兒、良(まこと)に已に死せりと。皆喜ぶ。然れども趙氏の眞は、乃ち反つて在り。嬰(ていえい)卒(つひ)に與(とも)に山中に(かく)る。

字通「孤」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の孤児の言及

【孤児院】より

…孤児を収容し保護する施設。現在，日本の法律上は児童養護施設と呼ばれている(児童福祉法41条)。…

【婚姻】より

…しかし，四人妻については，イスラム以前の無制限な多妻を4人までにした制限的規定だとする多数の護教論的学説と，イスラム成立当時の社会経済状況からむしろ多妻をすすめた奨励的規定だとする少数の学説に分かれる。　四人妻に関する規定は，コーラン4章3節の〈もしおまえたちが孤児を公正に扱いかねることを心配するなら，気に入った女を2人なり3人なり，あるいは4人なりめとれ。もし妻を公平に扱いかねることを心配するなら，1人だけを……〉に基づく。…

【慈善事業】より

…　近代日本の場合における慈善事業もほぼ同様の経過をたどっている。明治初期にはカトリック系の奥浦慈恵院，プロテスタント系の岡山孤児院，仏教系の福田（ふくでん）会育児院などの宗教的背景の強い育児施設が設立されている。産業革命の時期にあたる1899年には，前年に日本の慈善事業の古典といわれる《慈善問題》を著した留岡幸助によって，不良少年を対象とする家庭学校が東京巣鴨に設けられた。…

※「孤児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」