シュワーバハ条項(読み)シュワーバハじょうこう(その他表記)Schwabacher Artikel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュワーバハ条項」の意味・わかりやすい解説

シュワーバハ条項
シュワーバハじょうこう
Schwabacher Artikel

福音主義信仰に立ち,一致協力の必要性を認識したドイツの諸侯と,信仰の一致の重要性を提言した M.ルターによって作成された条項ルター派の最初の信仰告白となった。ザクセン選帝侯ヨハン要請とルターの承認に基づき,メランヒトンが中心になって 17ヵ条の原案を起草,のち 29ヵ条まで加えられ,1529年 10月 16日にシュワーバハ会議で承認議決,ザクセンとブランデンブルクの諸侯から受入れられた。ヨハンはこれをザクセン公認の信仰告白として皇帝カルル5世に提出,アウクスブルク信条の基礎文献となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android