しょうびん

精選版 日本国語大辞典 「しょうびん」の意味・読み・例文・類語

しょう‐びん セウ‥

〘名〙 (形動) (「しょうぶん(小分)」の変化した語か。一説にびんの毛が少ない「少鬢」「小鬢」の意とも)
① わずかであること。ささやかであること。また、そのさま。
歌舞伎お染久松色読販(1813)大切「主は女房にしゃうびんな、世帯持てと言ふたのを忘れてかいな」
② 貧弱であること。卑小であること。また、そのさま。
※歌舞伎・心謎解色糸(1810)大切「ハテ、せうびんな小野郎に、あんなうっついお房ばう」

しょう‐びん

〘名〙 鳥「かわせみ(翡翠)」の異名
※雑俳・川柳評万句合‐明和七(1770)礼三「せうびんが来てはふといをしなわせる」

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