精選版 日本国語大辞典 「しらぬい」の意味・読み・例文・類語 しらぬいしらぬひ 枕 語義およびかかりかた未詳。国名「筑紫(つくし)」にかかる。[初出の実例]「白縫(しらぬひ)筑紫の綿は身につけて未だは着ねど暖けく見ゆ」(出典:万葉集(8C後)三・三三六)しらぬいの語誌後世は「しらぬいの」の形で用いられる。語義については、古くは「不知火」と解するのが一般的だったが、「ひ」は上代仮名遣いでは甲類の文字で表記されていて、「ひ(火)」の乙類とは合致しない。そこで、「領(し)らぬ霊(ひ)憑(つ)く」と解する説や「知らぬ日尽くす」の意とする説、「白縫の綿」と続くのを本義とする説などが出されている。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例