つくし

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

つくし
つくし / 土筆・筆頭菜

トクサ科のシダ植物であるスギナの胞子を生じるための特別な茎(胞子茎)をいう。通常、早春にスギナの栄養茎(これもスギナというときがある)よりも早期に地上に現れる。枝はまったくなく、節の周囲に輪生する葉は、栄養茎のそれより大形で、互いに合着し、いわゆるつくしの「はかま」となっている。茎葉ともに葉緑体を含まず、淡褐色で全体に光沢がある。つくしの先端部は胞子嚢穂(のうすい)をつけ、胞子を放出すると、つくしはすぐに枯れる。はかまをとってひたし物などにして食用となる。[安田啓祐]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のつくしの言及

【織物】より

…第3は,紡錘を手に握って,それを回しながら紡ぐ方法であるが,これは特殊な例で,堅く強い繊維に利用されたようである。しかし,このように片手に繊維の塊を持ち,片手の指で撚る方法では繊維を引き出すのに不便であり,その繊維の玉をなにかで支えて自由に両手を使えるようにしたのが〈つくし〉という台の利用である。伝統的な結城紬(ゆうきつむぎ)の紬糸は現在もこの方法によっている。…

※「つくし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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