シリパ岬(読み)しりぱみさき

日本歴史地名大系 「シリパ岬」の解説

シリパ岬
しりぱみさき

余市町北部にある岬。シリバ岬ともいう。最高所の標高二九五・八メートル。古くから航行上の目標となっていた。「東海参譚」にシリバノサキは大岩山なりとある(文化三年四月一七日条)。シリハ崎の烽火台は三間四方で高さ一丈、「年々是積木手入仕置」してきたという(文政五年「ヨイチ場所引渡一件」林家文書)。「観国録」にはシリバ山・シリバ岬、ヨイチ絵図(増田家蔵)ではシリハ崎と記される。なお伊能中図ではイアン子シリハという。「行程記」によれば「烽火場」が置かれていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 積石塚 古平 断崖

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android