山臼村(読み)やまうすむら

日本歴史地名大系 「山臼村」の解説

山臼村
やまうすむら

[現在地名]余市郡余市町沢町さわまち富沢町とみさわちよう梅川町うめかわちよう港町みなとまち

明治初年(同二年八月―同六年の間)から同一四年(一八八一)まで存続した村。沢町の北にあり、シリパ岬・オトドマリ岬などが北に突き出す。南部を梅川が東流する。一八三二年(天保三年)の書上物(林家文書)にみえる「ヲタンコシ村」は当村内で、春漁小家一・茅蔵一。五五年(安政二年)の番家私人并浜中人別書(同文書)ではヲタンコシ領分として六四人。五六年の請書(同文書)に歌越とある。明治二年の余市本陣脇本陣役割人別書上(余市商工鉱発達史)によれば、脇本陣(旧番屋を改称)があり、頭役・船頭・下船頭が詰めていたほか、雇一〇人・土人一二人。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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