じいっと

精選版 日本国語大辞典 「じいっと」の意味・読み・例文・類語

じいっ‐と

〘副〙
① 体を動かさないで静かにしているさま。じっと。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「今更のやうになつかしさが湧きおこってじいっと机をかかへてゐた」
② 深く静かに考え込むさま。じっと。
※くれの廿八日(1898)〈内田魯庵〉二「昵(ヂイ)ッと考込んだが、軈(やが)トン煙管を叩いて」
視線をそらさないで物をよく見つめるさま。じっと。
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉四八「甚蔵はジーッと暫く見て居る処へ」
④ かすかな音などを表わす語。
※銀の匙(1913‐15)〈中勘助〉前「ふかふかした灯心、それにぢいっと油のしみる具合

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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