ジェネラルマリティーム会社(その他表記)Compagnie Générale Maritime

改訂新版 世界大百科事典 の解説

ジェネラル・マリティーム[会社]
Compagnie Générale Maritime

フランス海運を代表する定期船会社。その歴史は1851年に郵便船の運航会社として創設されたセルビス・マリティーム・デ・メサジュリー・ナシオナル会社Société des Services Maritimes des Messageries Nationalesにさかのぼる(1871年メサジュリー・マリティーム会社と改称)。当初は地中海とアフリカ地域の郵便定期航路の経営にとどまっていたが,1860年代に東洋に進出し,65年には横浜~上海航路を開設した。その後,同社の定期航路は世界に広がった。1948年に経済復興政策の一環として制定された〈フランス海運組織化法〉により,国策海運企業として新発足,政府が同社の株式の過半を保有し,経営の基本方針や人事等の決定に参画するようになった。77年2月には同じ国策海運会社ジェネラル・トランザトランティック会社(フレンチ・ライン)と合併し,現社名となった。新会社は合併前の両社経営航路を引き継ぎ,定期航路経営に集中している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のジェネラルマリティーム会社の言及

【海運業】より

…しかし1850年代以降,汽船にまず連成機関が採用され,推進方式も外輪からスクリュープロペラに,また船体素材も木から鉄,さらに鋼へと進歩すると,汽船航海の規則性は著増し,運航費も激減し,汽船による定期航路網が急速に拡大した。 とくに大西洋海底電線(1858),スエズ運河(1869)の開通にたすけられ,イギリスのP&Oやブルー・ファンネル・ラインのみでなく,フランスのメサジュリー・マリティーム会社(現,ジェネラル・マリティーム会社)やドイツの北ドイツ・ロイド汽船会社(NDL。現,ハパーク・ロイド会社)なども極東やオーストラリアに航路を延長し,大西洋航路でもアメリカのコリンズ・ラインやドイツのハンブルク・アメリカ汽船会社(HAPAG。…

※「ジェネラルマリティーム会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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