織田(読み)おだ

精選版 日本国語大辞典 「織田」の意味・読み・例文・類語

おだ【織田】

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デジタル大辞泉 「織田」の意味・読み・例文・類語

おだ【織田】

姓氏の一。
越前国丹生にゅう郡織田に住んだ藤原氏一族。のちに平氏を称した。尾張の守護斯波しば氏に仕えて守護代になり、諸家に分かれたが、信秀のときに一族を統一して戦国大名として勢力を得、その子信長が全国統一をはかった。
[補説]「織田」姓の人物
織田有楽おだうらく
織田有楽斎おだうらくさい
織田作之助おださくのすけ
織田純一郎おだじゅんいちろう
織田信雄おだのぶかつ
織田信孝おだのぶたか
織田信忠おだのぶただ
織田信長おだのぶなが
織田信秀おだのぶひで
織田幹雄おだみきお

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「織田」の意味・わかりやすい解説

織田
おた

福井県中西部、丹生郡(にゅうぐん)にあった旧町名(織田町(ちょう))。現在は丹生郡越前(えちぜん)町中央部を占める地域。旧織田町は鯖江(さばえ)市の西方にあり、1951年(昭和26)町制施行。2005年(平成17)越前町に合併。国道365号、417号が通じる。丹生山地の中央を占めるが、天王川支流の織田川ほかの谷は河岸段丘が発達して広く、低い段丘には水田が開け、集落もその上に展開する。武生(たけふ)盆地を隔てる東の山地が低いこともあって、山村よりは山間農村の観がある。中心の織田は越前二宮(えちぜんにのみや)の劔神社(つるぎじんじゃ)の門前町として発達、もとは漁網、縄、畳縁を産した。そこから西へ進めば山中トンネルを経て越前海岸へ通じ、北の六所(ろくしょ)山付近の町有林は県民いこいの森となる。越前焼の古い窯(かま)跡を残し、平等(たいら)はいまも輪積(わづみ)技法による大甕(がめ)を焼く。式内社劔神社に奈良期の梵鐘(ぼんしょう)(国宝)、八相涅槃(はっそうねはん)図(国指定重要文化財)がある。

[島田正彦]

『『織田町史』(1971・織田町)』『『織田町史 史料編』全3巻(1994~2000・織田町)』


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「織田」の意味・わかりやすい解説

織田
おた

福井県中北部,越前町中部および北部の旧町域。丹生山地の山あいにある。 1951年織田村,萩原村の両村と常磐村の一部が合体して織田村となり,同年町制施行。 2005年朝日町,宮崎村,越前町と合体して越前町となる。地名は中世以来の荘園の名による。中心地区の織田は織田川の小盆地にあり,福井平野と日本海に面する四ヶ浦漁港を結ぶ街道に臨み,市場町として発展してきた。古くからの荘園村でもあり,織田信長はこの荘官と劒神社の神主を兼ねる家系から出た。越前焼を特産し,付近の山地には古窯跡が多い。国宝の梵鐘をもつ劒神社は,敦賀市の気比神宮に次いで越前二宮とされ,参拝者も多い。

織田
おだ

奈良県奈良盆地南東部,桜井市北西部の旧村名。三輪山西麓から奈良盆地南東部に続く上街道に沿う。織田信長の弟の子孫の織田氏1万石の陣屋があったところ。現在は三輪そうめんの産地。

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改訂新版 世界大百科事典 「織田」の意味・わかりやすい解説

織田 (おた)

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