人事(読み)ジンジ

  • にんじ
  • ひとごと
  • 人事/他=人事

デジタル大辞泉の解説

人間社会の出来事。人世の事件。自然の事柄に対していう。「人事に煩わされる」
人間の力でできる事柄。人間が行う事柄。「人事を尽くす」
社会・機構・組織などの中で、個人の身分・地位・能力の決定などに関する事柄。「重役会に人事を一任する」「人事部」
俳句季語分類の一。天文地理などに対し、人間に関する題材
人間に関すること。じんじ
「諸方の雲水の―の産を受けず」〈正法眼蔵・行持下〉
自分には関係のないこと。他人に関すること。よそごと。「境遇が似ていて、とても―とは思えない」
[補説]本来他人事」と書いて「たにんごと」とは読まなかった。

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大辞林 第三版の解説

(自然の事柄に対して)人間に関する事柄。
人としてなしうる事柄。人としてすべき事柄。 → 人事を尽くして天命を待つ
(会社や組織内での)個人の地位・職務・能力などに関する事柄。 -考課
「人事異動」の略。 新しい-が発表になる
人間社会における出来事。俳句の分類では、天文・地理・動植物以外の題材のこと。
人としての知覚や感覚。意識。 麻睡剤を飲まされ、二日間全く-を弁ぜざりしが/花間鶯 鉄腸
人間に関する事柄。じんじ。 -たえて見聞せず/正法眼蔵

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① (自然、超自然の事柄に対して) 人間に関する事柄。人間社会の事件。
※文華秀麗集(818)上・春日嵯峨山院〈嵯峨天皇〉「此地幽閑人事少、唯余風動暮猿悲」 〔孟子‐告子〕
② 人の行なう、また行なうべき事柄。また、人のなしうる仕事。
※蔭凉軒日録‐寛正五年(1464)一二月二五日「今朝人事繁多、寺家公事不披露而退出也」
③ 人としてはっきりした意識でいること。人としての知覚、感覚。「人事不省」
※歌舞伎・関原神葵葉(1887)二幕「此程よりして奥方には、更に人事(ジンジ)も覚えぬ程重態にござりますれば」
④ 官公庁、学校、会社などで、人の採用、転任、退職や身分、職務、能力などに関する事柄。
※陸軍省官制(明治四一年)(1908)六条「退役将官の人事及名簿に関する事項」
⑤ 俳句の季語の分類の一つ。天文、地理、動植物以外の、人間に関する題材。
〘名〙 人間に関する事柄。また、人の行なうべき事柄。人生の諸事。じんじ。
※正法眼蔵(1231‐53)行持上「坐禅弁道すること三十余年なり。人事たえて見聞せず」

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