ジャパン・プロブレム(英語表記)Japan problem

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジャパン・プロブレム」の意味・わかりやすい解説

ジャパン・プロブレム
Japan problem

日本問題。日本の著しい経済大国化が世界貿易の不均衝の元凶であるとする立場から形づくられた日本像や日本の在り方,もしくはそうした世界貿易の不均衡や貿易摩擦の原因としての日本の経済・産業・社会構造の諸問題を指す。この言葉はオランダ人ジャーナリストの C.F.ウォルフレンがアメリカの国際問題評論誌『フォーリン・アフェアーズ』 1987年冬季号に寄稿した論文のタイトルにもなっている。ジャパンプロブレムが話題を呼ぶようになったのは,いわゆるリビジョニスト台頭と軌を一にしており,さらには日米構造協議,日米包括協議の底流にもなっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カスハラ

カスタマー(顧客)とハラスメント(嫌がらせ)を組み合わせた造語「カスタマーハラスメント」の略称。顧客や取引先が過剰な要求をしたり、商品やサービスに不当な言いがかりを付けたりする悪質な行為を指す。従業...

カスハラの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android