じゃんけんロボット(読み)じゃんけんろぼっと(その他表記)Janken(rock-paper-scissors) Robot with 100% winning rate

知恵蔵mini 「じゃんけんロボット」の解説

じゃんけんロボット

東京大学大学院情報理工学系研究科の石川正俊教授及び研究室のメンバーが製作したロボット。正式名称は「勝率100%のじゃんけんロボット」。同教授は1000分の1秒でカメラに映った物体を識別する高速画像処理を研究していて、じゃんけんロボットはその研究成果である。ロボットはじゃんけんのをする際、相手の手の形を瞬時に把握し、1000の1秒だけ後出しするため、必ず勝つ。人間の目はその時間差を認識できないため、後出しされたことも分からない。人工知能(AI)技術の進歩のたまものである。石川研究室が、じゃんけんロボットが人間を相手にじゃんけんに勝つ映像を動画サイトYoutubeに2012年6月に公開したところ、3カ月強を経過した10月初旬時点で、国内外から339万ものアクセスがあり、海外メディアでも紹介されるなど、注目が集まっている。

(2012-10-09)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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