ジョカン寺(読み)ジョカンじ(その他表記)Jo bo khang

改訂新版 世界大百科事典 「ジョカン寺」の意味・わかりやすい解説

ジョカン寺 (ジョカンじ)
Jo bo khang

チベットの寺名。大招寺とも表記される。チベット名トゥルナン'Phrulsnang。ソンツェン・ガンポ王の妃ネパール王女の建立と伝えられるが,王没後まもなく建てられた菩提寺らしい。ジョまたはチョオとは釈迦牟尼像のこと,カンは寺である。まつられているチョオは文成公主が唐からもたらし,初めラモチェ(小招寺)にまつられていたものである。チベット仏教第一の聖地,ラサlha sa(または招地)とも呼ばれ,しだいに首都を指す名に変わっていった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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