現代外国人名録2016 「ジルサンダー」の解説
ジル サンダー
Jil Sander
- 職業・肩書
- ファッションデザイナー 元ジル・サンダー会長・CEO
- 国籍
- ドイツ
- 生年月日
- 1943年11月
- 出生地
- ベセルビュレン
- 本名
- ザンダー,ハイデマリエ・イリネ〈Sander,Heidemarie Jiline〉
- 受賞
- ドイツ国民栄誉賞〔1995年〕,FECJ賞デザイナー・オブ・ザ・イヤー(2009年度)
- 経歴
- 織物専門学校を卒業後、2年間ロサンゼルスへ渡り、大学に通いながら女性誌「マッコールズ」で働く。その後、ハンブルクに戻り、ファッションジャーナリストとして女性誌「コンスタンツ」の編集者などを経て、デザイナーに。1968年ハンブルクの高級商店街ペーゼルドルフ地区に小さなブティックを開く。’73年第1回ジル・サンダー・コレクションを発表。’78年ジル・サンダー社を設立。デザインのすべてを自ら手がけ、同時にデザイナーの細やかな目で会社経営に携わり、実力派ファッションデザイナーとなる。’87年ミラノ・コレクションに参加。’89年フランクフルト市場で株式を公開、’90年にはドイツ「Industrie-Magazin」で新規公開企業の優良1位に選出される。装飾を極端に排し、“女”を意識させないデザインは初めフランス・ファッション界に受け入れられなかったが、’92年頃からパリで華々しい成功を収め、世界的に評価され始める。また米国の高級店にも進出、女性向け香水「イル・ザンダーNo.4」も最も良く売れるブランドになった。’97年メンズコレクションを発表。’99年6月香水「サンダー・フォー・メン」を発売。一方、’89年にはドイツ人デザイナーとして初めて日本に進出。’99年東京・南青山にブティックをオープンしたのを記念して来日。2000年プラダグループがジル・サンダー社を買収したため同社を去るが、2003年主任デザイナーとしてカムバック。しかし、2005年再び撤退した。2009年よりユニクロから“+J”というブランドを発表。その試みが評価され、日本ファッション・エディターズ・クラブのFECJ賞デザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれる。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報