日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンスタンツ」の意味・わかりやすい解説
コンスタンツ
こんすたんつ
Konstanz
ドイツ南西部、バーデン・ウュルテンベルク州の都市。人口7万8500(2000)。ボーデン湖(標高395メートル)からライン川が流れ出る所に位置し、市街地の南縁はスイスとの国境となっている。ライン河谷と、スイス、イタリアを結ぶ交通の要地で、ローマ時代に城塞(じょうさい)が築かれ、中世には交易都市として栄え、12世紀には神聖ローマ帝国の直轄都市になった。カトリック教会の宗教会議コンスタンツ公会議の開催地。南バーデン地方の中心都市で、旧市街には往時の繁栄をしのばせる建造物が多く残り、観光地としてにぎわっている。織物、化学、電気器具の工業がある。1966年に大学設置。
[朝野洋一]
[参照項目] |