ジンギベレン(英語表記)zingiberene

改訂新版 世界大百科事典 「ジンギベレン」の意味・わかりやすい解説

ジンギベレン
zingiberene

ショウガZingiber officinale根茎に含まれる精油の主成分で,セスキテルペン類一種。沸点130℃(14mmHg),比旋光度[α]D=-73.38℃,屈折率n D20=1.4956,比重0.8684。放置すると樹脂化する。少量の硫酸を含む酢酸中で60℃に加熱するとイソジンギベレンになり,脱水素するとカダリンになる。ショウガの香気成分にはこのほかにセスキテルペンアルコールの一種ジンギベロールzingiberolがある。

ショウガ油からジンギベレンとわずかに含まれるテルペン類を除くと得られる液体で,沸点154~157℃(14.5mmHg)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「ジンギベレン」の解説

ジンギベレン
ジンギベレン
zingiberene

C15H24(204.35).単環式セスキテルペンシソ科イブキジャコウソウThymus serpyllum,コショウ科フウトウカズラPiper kadzura,ショウガ科ショウガZingiber officinaleの精油成分.沸点134 ℃(1.8 kPa).-73.4°.[CAS 495-60-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android