すき家(読み)すきや

知恵蔵 「すき家」の解説

すき家

株式会社ゼンショーが運営する牛丼チェーン店の名称店舗は全て直営で47都道府県に1962店舗(2013年11月現在)を展開しており、店舗数は国内最多である。この他に中国ブラジルなど海外にも店舗網を拡大している。すき家の名称は「すき焼き」に由来し、牛丼はすき焼きの元祖である牛鍋風に味付けしたメニューだからだという。メニューは牛丼のほかカレーなどがある。
株式会社ゼンショーはMMD(マス・マーチャンダイジング・システム)として、使用する食材の調達から加工、流通、店舗での販売まで一貫して企画・設計、運営する。食に関する全てを自社でマネジメントすることで、安全管理体制が確立されると同時に手軽な価格で品質の優れた「すき家の味・おいしさ」が実現できたという。親会社である株式会社ゼンショーホールディングスは、すき家のほか「なか卯」や「COCO’S」など、いくつかのレストランやファストフードチェーンをグループ傘下におさめている。同グループでは「『食』のインフラ」という概念から、安全でおいしい「食」を手軽な価格で提供することが使命だとしている。
すき家は24時間営業を基本としており、店舗管理の不備を突いた強盗事件の続発深夜の1人勤務などから、店舗経営体制やその手法には批判が集中していた。14年2月以降はアルバイト不足などが原因と見られる一時閉店が相次ぎ、「リニューアル工事のため」と称して長期休業したままの店舗もある。これらのことから労働環境改善をするべく「すき家」の地域運営会社として株式会社北日本すき家など地域別の7社が、14年6月2日に発足した。より地域に根ざし、風通しのよい店舗経営体制の確立を目指すという。

(金谷俊秀 ライター/2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵mini 「すき家」の解説

すき家

株式会社ゼンショーホールディングス傘下の株式会社ゼンショーが運営する牛丼チェーン店。主力商品は牛丼とカレー。1982年、神奈川県横浜市に1号店「生麦駅前店」を開店。2014年4月現在、日本国内で1985店舗を展開しており、中国、ブラジル、タイなど海外にも出店している。同年2月以降、国内約250店舗で人手不足による一時休業や短縮営業が発生したことを受け、ゼンショーは同6月をめどにすき家を全国7地域に分社化し、労働環境の改善を図るとしている。

(2014-5-19)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「すき家」の解説

すき家

株式会社ゼンショーホールディングスが展開する牛丼屋のチェーン。1982年、1号店オープン。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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