スコルツェニー(読み)すこるつぇにー(その他表記)Otto Skorzeny

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スコルツェニー」の意味・わかりやすい解説

スコルツェニー
すこるつぇにー
Otto Skorzeny
(1908―1975)

ナチス親衛隊将校。オーストリア・ナチスの出身。1943年、失脚してアペニン山中のホテルに監禁されていたムッソリーニを小型機を使って冒険的に救出し一躍有名となった。このほか、1944年ソ連軍に降伏しようとしたハンガリーの摂政ホルティ未然に逮捕、また同年末、西部戦線アルデンヌ地区で反撃の際、米軍服を着たドイツ兵をアメリカ軍背後に潜入させ、退却するアメリカ軍を混乱させるなど奇抜な作戦主役としてしばしば登場した。第二次世界大戦後、旧西ドイツ官憲に逮捕されたが脱走、フランコ政権下のスペインで事業を営み、死去するまでマドリードで悠々と暮らした。

[藤村瞬一]

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