スティーア(読み)すてぃーあ(その他表記)Philip Wilson Steer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スティーア」の意味・わかりやすい解説

スティーア
すてぃーあ
Philip Wilson Steer
(1860―1942)

イギリスの画家マージーサイドのバーケンヘッドに生まれる。グロスター美術学校で学んだのち、パリ留学(1882~1884)、この間アカデミー・ジュリアンおよびエコール・デ・ボザールでブーグローWilliam-Adolphe Bouguereau(1825―1905)とカバネルに学んだ。1886年、イギリスにフランス絵画の新しい息吹を伝えるべく、ニュー・イングリッシュ・アート・クラブの結成に参加。1880年代後半から1890年代前半にかけてウォルバースウィックなどの海辺で描いた風景画は、イギリスにおける印象主義絵画の最良の作に数えられる。スレイド美術学校で教鞭(きょうべん)をとった(1893~1930)が、1935年に失明、以後絵筆をとることはなかった。ロンドンで没。

[谷田博行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む