最新 地学事典 「スピライト化作用」の解説
スピライトかさよう
スピライト化作用
spilitization
玄武岩がスピライトに変化する作用。主な内容は石灰質斜長石がアルバイトに変化するソーダ交代作用(CaAl2 Si2O8+Na2CO3+4SiO2 2NaAlSi3O8+CaCO3)で,これはスピライト反応(spilite reaction)とも呼ばれる。実験的には,この反応は260~330℃,約22MPaで最もよく起こる(P.Eskola et al.,1935)。反応の途中でNa+・Ca2+・Al3+・Si4+の相対的な濃集の度合によって部分的にCa・Alの含水珪酸塩(緑れん石・ぶどう石・沸石)を生成することもある。スピライト化作用はアルバイトの中の石灰質長石の残存,アルバイト細脈の存在などによって支持される。Na+の起原については,海水との反応,自身のマグマの残液による自交代作用,低度変成作用に伴うソーダに富む堆積岩からの拡散などの考えがある。参考文献:P.Eskola et al.(1937) Bull.Comm.géol.Fin.,No. 119
執筆者:角 清愛
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

